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2018年08月02日(木)

猛暑の夏。土門の「ヒロシマ」で《感じない罪》について考える

祈りの古代ハス。今年3個目の蕾が、明朝は咲くかな?祈りの古代ハス。今年3個目の蕾が、明朝は咲くかな?

こんにちは、スタッフKです。


「あっちぇの~(庄内弁で暑いですね)」が挨拶となって、かなりたちました。いったいいつになったら雨が降るんでしょう。当館日誌によれば、712日〈曇り時々雨〉でちょっと降って以来、酒田に雨は全然降っていません。中尊寺から株分けしていただいた古代ハスの花も鉢への水やりが大変。当館の庭「流れ」の笹や木も、入口付近の芝も、もう悲鳴を上げています。猛暑と言っても酒田は他地域よりはまし。でも「少しは雨降ってよ~、但し豪雨はやめてね」と、天に祈っている今日この頃です。


さて、当館では現在、土門拳二大ドキュメント「筑豊のこどもたち」と「生きているヒロシマ」を展示中です(101日まで)。土門は昭和32年、そしてさらに10年後の昭和43年に「ヒロシマ」を撮影し発表しました。原爆投下12年後に初めて広島の地を踏んだ土門の言葉があります。


「ぼくは、広島に行って、驚いた。これはいけない、と狼狽した。ぼくなどは『ヒロシマ』を忘れていたというより、実ははじめから何も知ってはいなかったのだ。今日もなお、『ヒロシマ』は生きていた。それをぼくたちは知らなすぎた。いや正確には、知らされなさすぎたのである。」1958年研光社刊「ヒロシマ」はじめに (部分抜粋)

作品の中には正視が苦しい写真もあります。しかし、見なければいけない、感じなければいけない、死んだ人生きる人の現実・思いを想像しなければいけない、と自分の尻を叩きます。戦後73年たった現在も「ヒロシマ」は続いています。そして、広島だけではなく、長崎も、福島も、沖縄も、さらに……。私たちは「知らない」「感じない」罪をもっと自覚すべきだと、土門の写真を見て、考えさせられるのです。


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2018/08/02 14:58 | 最近のあれこれ | コメント(1)

2018年07月08日(日)

呈茶とコンサートで至福の時間

楽之会によるあじさい呈茶楽之会によるあじさい呈茶

こんにちは、スタッフKです。連日の大雨災害、御地は大丈夫でしょうか。被害にあわれた皆様に心よりお見舞い申し上げます。一日も早く日常の暮らしに戻ることができますよう、お祈りいたしております。


当館では昨日、あじさい呈茶とミュージアムコンサートを開催しました。毎年、紫陽花の季節に開いているこの催しも徐々に定着し、毎年楽しみと言って下さる方も増えてきました。私も勅使河原の庭「流れ」が見える椅子に座り、抹茶と涼しげなお菓子をいただきました。夏のしつらえも美しく、いつもの展示室がまた一段と心地よい空間に。ああ~、美味しい、癒される~。


そして、夜は楽しみにしていたコンサート「IRI special 七夕LIVE」。IRI(アイリ)さんは、日本やニューヨークでLIVE活動をしているシンガーソングライター。昨日はこのコンサートのために、かわさき産業親善大使の鈴木よしえさんとともに、はるばるいらしてくださいました。キーボードを自在に弾きながら、美しくカッコいい歌声が館内に響き渡ります。


コンサート中、私はとっておきの経験をしました。メインの会場(主要展示室)からそっと離れ、奥の記念室の椅子に一人座りながら、館内に響くIRIさんの歌声を聴いていたのです。目の前には、夜のライトアップされた紫陽花の庭と静かに光る拳湖の水。もう、至福の時間でした。一応、仕事中なのに、私ばっかり、こんなに良い思いをしてよかったのでしょうか?すみません、許してくださいませ。


IRIさんの歌声は下記で見る(聞く)ことができます。また、826日は四谷天窓comfort.で、98日は仙台市天文台でLIVEがあるということです。

Official web:irivoice.com      Facebook:IRI.music.jp.singer 

   Instagram: irivoice        Twitter:IRIvoice

 

実は、残念ながら今年の公園の紫陽花は天候のせいか、例年に比べてきれいに咲けないまま、もう終わりそうな場所もあるのですが、館内のガラス窓から遠くに見えるところは、まだきれいに咲いています。飯森山公園に来たら、ぜひ館内にお入りくださいますよう、お待ちしております

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2018/07/08 11:03 | 最近のあれこれ | コメント(0)

2018年06月19日(火)

飯森山公園のあじさいは品種数日本一!見頃はまだ先です

まだ咲き初めのあじさい。見頃が待ちどおしいです。まだ咲き初めのあじさい。見頃が待ちどおしいです。

こんにちは、スタッフKです。

6月も中ばを過ぎ、「公園の紫陽花はもう咲いた?」のお問い合わせが増えてきました。飯森山公園には、大きい池(拳湖)をぐるっと囲むように、現在122品種、10,637株のアジサイが植えられています。他では見たことの無い珍しい花も咲きます。今年は寒かったせいか、ちょっと開花が遅いみたい。おそらく見ごろは今月末から来月中旬頃かな?

土門拳記念館が開館したのは、昭和5810月ですが、アジサイは翌昭和59年から、植栽が始まりました。私の記憶では、昭和61年の夏にはすでに池の周囲全体に色とりどりの紫陽花が咲き、素晴らしくきれいな景色だったのを覚えています。昭和62年夏には、酒田観光協会主催の第1回品種日本一酒田あじさい祭りが開催され、あじさい教室やあじさい茶会、写真コンテスト、園芸即売などで大にぎわい。ピークとなった198775日の日曜日は公園の来場者は約9000人、土門拳記念館への入館者数も一日で何と2,008人を記録しました。この数字は、開館史上いまだに破られていない最高記録です。まあ窓口の忙しかったこと!

あじさい祭りは平成20年第22回まで続き、今は残念ながら行われておりません。でも、その代りに、公園担当の酒田市土木課と協力して、今年もいろんなイベントが行われますよ~。あじさいライトアップ、あじさい呈茶(630日と77日)、あじさい小さな店のマーケット(71日、食品、雑貨、体験など34店舗出店予定)、ナイトミュージアムコンサート(77日)各詳細情報はHPトップのお知らせイベント情報を確認してくださいね。今年もきれいな花が咲きますように!


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2018/06/19 10:36 | 飯森山公園あれこれ | コメント(0)

2018年06月01日(金)

「土門拳」の名が冠につく第3の賞とは?

今朝は小雨。公園のヤマボウシがしっとり濡れています今朝は小雨。公園のヤマボウシがしっとり濡れています

こんにちは、スタッフKです。

前回ブログで、当館記念室で開催した「第45回土門拳杯入賞作品展」のことをちらっと書きました。この写真展、当館では終わってしまったのですが、614日~19日に市総合文化センターでも展示予定です。さて、土門拳の名前の付く賞は、毎日新聞社主催の「土門拳賞」と、酒田市主催の「酒田市土門拳文化賞」があるのは、ちょっと詳しい方ならご存知と思います。しかし、「土門拳杯」については?うーん、もし「土門拳検定」なぞがあったら、高難度レベルになりそうなレア知識ですね。しかし、この「土門拳杯」、「土門拳賞」より「酒田市土門拳文化賞」よりずっと昔、土門拳記念館が開館するより9年も前からある賞で、実に45年もの歴史があるのです。

時は昭和491974)年、土門拳は酒田市名誉市民第一号となりました。その時にご自身の全作品を酒田に寄贈すると言ったことがきっかけで当館誕生に至るわけですが、同時に酒田の写真芸術向上のためにと、土門先生自ら「土門拳杯」カップを、全酒田写真連盟に寄贈されました。先生がお元気なうちは、5月の酒田山王祭の夜、会員の目の前で自ら写真の審査講評を行い、受賞者には先生直筆の色紙が贈られたそうです。そして、今でもそのカップは大事に受け継がれ、コンテストも毎年実施され(現在の審査は弟子である藤森武先生)、今年は初めて上位作品を当館で展示しました。土門先生の、故郷酒田への、またアマチュア写真家への愛情が、今もこうして連綿と続いています。


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2018/06/01 09:26 | 土門拳あれこれ | コメント(0)

2018年05月28日(月)

それぞれのおやじへの愛が詰まっていた!

昨日行われた対談イベントでの林先生と藤森先生昨日行われた対談イベントでの林先生と藤森先生

こんにちは、スタッフKです。

昨日、当館では、特別展 昭和の目撃者「林忠彦VS土門拳」にあわせて、写真家として活躍中のお二人、林義勝先生と藤森武先生の対談イベントを開催しました。父・林忠彦の晩年の名作「東海道」の撮影に同行した林義勝先生と、土門拳の内弟子で当館学芸担当理事の藤森武先生の対談。お二人の言葉には、「昭和の写真家、林と土門の残した仕事の意味」、「写真とはどういうものか」ということを考えるうえで重要なキーワードがたくさん詰まっておりました。何よりも、それぞれの「おやじ」への愛、思いがあふれていて…。しみじみ、人の思いが仕事をつくる、人生をつくる、社会をつくる、歴史をつくる…。うまくは言えませんが、この記念館の空間も、そういうもの《 … 》でできている気がして、胸が熱くなりました。特別展はまだまだ717日まで開催中ですので、ぜひ、林×土門の「対決」を見に来てください。お待ちいたしております。

さて、今日はもう一つ書きたいことがありまして。先日から当館記念室で「第45回土門拳杯入賞作品展」を展示しています。これは、酒田のアマチュア写真愛好家の集まりである全酒田写真連盟主催のコンテスト上位入賞作品です。この知られざる「土門拳杯」について、もっといっぱい書きたかったのですが、本日はとりあえず、その展示は今月31日で終わりますよ~、見に来てね~ということだけで。「土門拳杯」について、詳しくは、また次回に。こんなつたないブログですが、次回もぜひ読んでくださいませ。


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2018/05/28 17:05 | 最近のあれこれ | コメント(0)

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