次回の展示ご案内（9/3～10/16）

酒田市美術館・土門拳記念館共同企画
『２つのまなざし　江成常夫と土門拳　－ヒロシマ・ナガサキー』

　1957年、原爆の惨禍を撮影するために土門拳が広島を訪れました。戦後１２年を経てもなお生々しい傷を抱える被爆者の姿や、過酷な手術の現場などを目の当たりにした土門は、翌年に写真集『ヒロシマ』を発表。国内外に大きな反響を呼びます。同作に大きな影響を受けた写真家の１人が、当時２０代前半だった江成常夫です。江成はその後自身の仕事の文脈を“戦争の昭和”に定め、様々な被写体と向き合っていきます。その間、彼の中には常に被爆地への思いがありました。そして終戦から４０年後の１９８５年、初めて広島に踏み入り、今日に至るまで綿密な取材や撮影を継続。どのように“被爆”を写真家するか問い続けた末、２０１９年の写真集『被爆　ヒロシマ・ナガサキ　いのちの証』では、被爆地の遺品や遺構などの「モノ」のみを徹底的かつ克明に写し出しました。土門と江成が異なる時代に／異なる手法で表現してきた被爆の様相は、それぞれの視座から原爆の恐ろしさや平和への希求を重く訴えかけてきます。原爆投下から７７年を経た現在も、世界では戦火が絶えません。本展における２人の写真家のまなざしが、戦争や平和を改めて考えていくきっかけになれば幸いです。



【 各館展示作品 】

◎酒田市美術館
江成常夫（ナガサキ）約60点　/　土門拳（ヒロシマ）約30点

◎土門拳記念館
江成常夫（ヒロシマ）約60点　/　土門拳（ヒロシマ・戦前ー戦後ドキュメント）約100点


※共同展期間中、お得な２館共通券を1,200円で販売いたします。是非ご利用ください。
　（酒田市美術館　一般900円　/　土門拳記念館　一般700円　/　2館共通券　1,200円）


＝ 関連イベント ＝

≪記念フォーラム「江成常夫と土門拳が写した被爆」≫
9/3（土）午後2時～　記念フォーラムについてはこちら　≫　「江成常夫と土門拳が写した被爆」

≪学芸員によるギャラリートーク≫
酒田市美術館　≫　9/10（土）、10/15（土）午後2時～2時30分　各回定員15名
土門拳記念館　≫　9/24（土）、10/8（土）午後2時～2時30分　各回定員15名

≪被爆ピアノ in 土門拳記念館≫
10/2（日）
【ピアノ展示】午前9時～午後4時　≫　ピアノの演奏体験者も募集します
【コンサート】午後4時～5時（予定）

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土門拳記念館 since 1983 © Ken Domon Museum of Photography.

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