2018年06月01日(金)

「土門拳」の名が冠につく第3の賞とは?

今朝は小雨。公園のヤマボウシがしっとり濡れています今朝は小雨。公園のヤマボウシがしっとり濡れています

こんにちは、スタッフKです。

前回ブログで、当館記念室で開催した「第45回土門拳杯入賞作品展」のことをちらっと書きました。この写真展、当館では終わってしまったのですが、614日~19日に市総合文化センターでも展示予定です。さて、土門拳の名前の付く賞は、毎日新聞社主催の「土門拳賞」と、酒田市主催の「酒田市土門拳文化賞」があるのは、ちょっと詳しい方ならご存知と思います。しかし、「土門拳杯」については?うーん、もし「土門拳検定」なぞがあったら、高難度レベルになりそうなレア知識ですね。しかし、この「土門拳杯」、「土門拳賞」より「酒田市土門拳文化賞」よりずっと昔、土門拳記念館が開館するより9年も前からある賞で、実に45年もの歴史があるのです。

時は昭和491974)年、土門拳は酒田市名誉市民第一号となりました。その時にご自身の全作品を酒田に寄贈すると言ったことがきっかけで当館誕生に至るわけですが、同時に酒田の写真芸術向上のためにと、土門先生自ら「土門拳杯」カップを、全酒田写真連盟に寄贈されました。先生がお元気なうちは、5月の酒田山王祭の夜、会員の目の前で自ら写真の審査講評を行い、受賞者には先生直筆の色紙が贈られたそうです。そして、今でもそのカップは大事に受け継がれ、コンテストも毎年実施され(現在の審査は弟子である藤森武先生)、今年は初めて上位作品を当館で展示しました。土門先生の、故郷酒田への、またアマチュア写真家への愛情が、今もこうして連綿と続いています。


2018/06/01 09:26 | 土門拳あれこれ | コメント(0)


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