2017年11月20日(月)

2018土門拳カレンダー、表紙は「運慶」展でも人気の高山寺仔犬だよ

2018カレンダー、戌年にぜひ2018カレンダー、戌年にぜひ

こんにちは、スタッフKです。寒くなってきましたね~、今日の酒田は雪がちらちら。これから本格的な冬がいよいよ迫ってきます。あ~、また錆びついた体に鞭打って雪かきしなくっちゃ。


冬と聞けば、年賀状やカレンダーも気になる季節です。当館では毎年土門拳オリジナル壁掛カレンダーを出していて、2018年版で15作目。毎年、ご自分用だけではなくお歳暮やクリスマスプレゼント用に買ってくださる固定ファンの方も多数いらして本当にありがたいです。

今回のテーマは「土門拳写真の旅 高雄・神護寺 栂尾・高山寺」。土門拳が一番好きという神護寺の薬師如来や高山寺の紅葉など、カラー作品8点掲載。表紙は来年の干支にちなんで、高山寺の仔犬です。


この仔犬像、今、東京国立博物館で開催中の特別展「運慶」でも展示されています(26日まで)。「仔犬」は運慶ではなく、息子の湛慶作なのですが、「運慶」展の中でも、とーっても人気なんだそうです。「運慶」展は先日40万人を突破したほど大盛況なので、ご覧になった方も大勢いるでしょう。


土門拳は、よく高山寺を訪れた際、縁側に座って、この仔犬像の頭をなでていたそうですが、写真界の巨匠で身体も大きい土門拳が、小さい木彫りの仔犬を抱いて、なでている姿を想像すると、思わずクスっと笑っちゃいます…、それから、当時そんなことができたっていうのがまたびっくりですね。重要文化財なのに…?


当館カレンダーは今のところ、まだ在庫が充分ございます。全国への発送も承っておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。お待ちいたしております。


2017/11/20 17:52 | 記念館あれこれ | コメント(1)

2017年11月02日(木)

発売中のアサヒカメラ11月号に掲載の梁丞佑「新宿迷子」当館で展示中です

9月16日に当館で開催されたギャラリートークでの梁さん9月16日に当館で開催されたギャラリートークでの梁さん

こんにちは、スタッフKです。


今発売中のアサヒカメラ11月号に、梁丞佑氏の「新宿迷子」が掲載されています。この作品は、第36回土門拳賞を受賞し、現在当館で写真展開催中です。


土門拳賞は毎年3月に決定し、その後、当館で写真展を行います。時期が近くなると、「今年はどんな方が土門拳賞に決まるんだろう」と、主催の毎日新聞社さんから連絡が来るのをドキドキしながら待っています。今年の春、梁丞佑氏が決まった時、はじめは、この写真コワイ、この写真を撮った方はコワーイ世界に住むコワーイ人なんじゃないかしら、どうしよう、と正直に言うと心配でした。(梁さん、ごめんなさい)


新聞発表の「受賞の言葉」で、梁さんが「表面的なインパクトのせいで、写真の内側をちゃんと見てくれていないのではないか」と書いていますが、その通り、ちゃんと見ようとしていなかったと思います。でも、お会いした梁さんは、全然コワくなくて、楽しい方で、この底抜けの笑顔と、人生良いも悪いもまるごとオープンのような不思議な魅力で、人が知らず知らず作っている壁のようなものをどんどん溶かしてしまうんだろう、それでこの作品が生まれたんだろう、と思えました。


「新宿迷子」は、私の眼(心)に掛かっているフィルターのようなものの存在も気づかせてくれました。小さめのモノクロプリントから発せられるリアルな人間の存在感。写っている男の、女の、子供の、生きる日常を、街の匂いを、写真を見て感じ、想像することが、そのフィルターを少しずつ溶かしてくれるような気もします。


当館での写真展は、1224日(日)までです。売店では、梁さん直筆サイン入りの写真集も扱っておりますので、どうぞいらしてください。


2017/11/02 15:55 | 最近のあれこれ | コメント(0)


ページトップ

土門拳記念館 since 1983 © Ken Domon Museum of Photography.

〒998-0055 山形県酒田市飯森山2-13(飯森山公園内) TEL.0234-31-0028 FAX.0234-31-0027
このサイトにおける画像・テキスト・その他のデータはダウンロード及び、他サイト等への転載またが印刷物等への二次使用を禁じます。